Last Updated on 2025年10月6日 by 教育コンシェルジュ
不登校の子どもの学習課題とスタディサプリという選択肢
お子さんが学校に行けなくなると、学習面での遅れが気になりますよね。毎日積み重なっていく授業内容を、どうやって家庭でカバーすればいいのか悩んでいる保護者の方は少なくありません。そんな中で注目を集めているのが、オンライン学習サービスのスタディサプリです。自宅にいながら、プロ講師の授業を何度でも視聴できるこのサービスは、不登校のお子さんの学びを支える選択肢として、多くの家庭で活用されています。
不登校中に広がる学習の遅れと保護者の不安
学校を休みがちになると、まず心配になるのが授業の遅れです。1週間休むだけでも、国語や算数・数学、英語といった主要科目では相当な量の学習内容が進んでしまいます。
特に数学や英語は積み上げ式の教科なので、一度つまずくとその後の内容が理解できなくなってしまう恐れがあります。例えば、中学1年生の正負の数でつまずくと、2年生の連立方程式や3年生の二次方程式まで影響が出てしまいます。英語も同様で、be動詞と一般動詞の違いが曖昧なまま進むと、現在完了形や関係代名詞の理解が困難になります。
また、保護者の方が自宅で教えようとしても、教え方が分からなかったり、お子さんが親の説明を素直に聞いてくれなかったりすることもあります。「どうして分からないの」という言葉が出てしまい、親子関係がギクシャクしてしまうケースも少なくありません。
家庭教師や個別指導塾という選択肢もありますが、費用面での負担や、外出すること自体にハードルを感じるお子さんもいます。そうした中で、自宅で好きな時間に学べるスタディサプリは、不登校家庭の学習サポートとして現実的な選択肢となっています。
自宅学習を成功させるために必要な3つの要素
自宅での学習を継続させるには、いくつかの重要な要素があります。これらが揃わないと、どんなに優れた教材やサービスを用意しても効果は半減してしまいます。
まず第一に必要なのが、分かりやすい授業です。学校の授業についていけなかったお子さんにとって、同じような説明を聞いても理解は進みません。別の角度から、具体例を交えながら、噛み砕いて説明してくれる授業が必要です。
第二に、自分のペースで学べる環境が重要です。集団授業では周りのペースに合わせる必要がありますが、不登校のお子さんの中には、そうしたプレッシャーが苦手な場合もあります。分からないところは何度でも見返せて、理解できたらどんどん先に進める。そんな柔軟性が自宅学習には欠かせません。
第三に、継続しやすい仕組みです。毎日決まった時間に塾に通うのは難しくても、15分程度の動画なら見られるというお子さんは多いです。また、経済的な負担が大きすぎると、保護者の方も不安を抱えながらの利用になってしまいます。
スタディサプリは、これら3つの要素をバランスよく満たしているサービスといえます。プロ講師による分かりやすい授業、自分のペースで進められるシステム、そして月額2,000円程度という手頃な料金設定。これらが、多くの不登校家庭に選ばれている理由です。
スタディサプリが不登校の子どもに適している理由
スタディサプリには、不登校のお子さんの学習を支える上で特に役立つ特徴があります。
最大の強みは、学年を超えて自由に学習できる点です。例えば中学2年生のお子さんでも、小学校の算数からやり直すことができます。逆に、得意な科目は先取り学習も可能です。「今の学年の内容」という枠に縛られずに、お子さんの理解度に合わせた学習ができるのです。
また、1回の授業が約15分というコンパクトさも魅力です。集中力が続きにくいお子さんでも、15分なら取り組みやすい長さです。「1日1授業」から始めて、慣れてきたら徐々に増やしていくこともできます。
さらに、何度でも繰り返し視聴できるのも大きなメリットです。「聞き逃した」「もう一度確認したい」というときに、気軽に見返せます。学校の授業では「もう一度説明してください」と言いにくくても、動画なら遠慮なく何度でも再生できます。
講師陣の質の高さも見逃せません。スタディサプリには、予備校や大手塾で活躍してきた実力派の講師が揃っています。例えば英語の関正生先生は、「丸暗記ではなく理解する英語」を提唱し、多くの受験生から支持されています。数学の山内恵介先生や堺義明先生も、つまずきやすいポイントを丁寧に解説してくれると評判です。
料金面でも、家庭教師や個別指導塾と比べて圧倒的に低コストです。月額2,178円(ベーシックコース)で、小学4年生から高校3年生までの全教科・全科目の授業が見放題になります。経済的な負担を抑えながら、質の高い教育を受けられるのは大きな魅力です。
スタディサプリの基本情報と料金体系
スタディサプリを始める前に、サービスの基本的な仕組みや料金体系を理解しておくことが大切です。どのコースが自分の家庭に合っているのか、費用対効果は高いのか、しっかり確認してから申し込むようにしましょう。
スタディサプリの3つのコースとその違い
スタディサプリには、お子さんの年齢や学習ニーズに応じて複数のコースが用意されています。ここでは主要な3つのコースについて説明します。
小学講座は、小学4年生から6年生を対象としたコースです。国語・算数・理科・社会の4教科に対応しており、基礎から応用まで幅広く学べます。特に算数は、小学校でつまずきやすい分数・小数の計算や割合、速さといった単元を、図解を使いながら丁寧に解説しています。
中学講座は、中学1年生から3年生が対象です。国語・数学・英語・理科・社会の5教科すべてに対応しており、定期テスト対策から高校受験対策まで幅広くカバーしています。ベーシックコースと個別指導コースの2種類があり、個別指導コースでは担当コーチによる学習サポートも受けられます。
高校講座・大学受験講座は、高校生および大学受験を目指す学生向けです。共通テスト対策講座や、志望校別の対策講座も充実しています。物理は力学、電磁気学、波動といった分野別に、化学は理論化学、無機化学、有機化学に分かれて詳しく学べます。
どのコースでも、学年を超えた学習ができるのが大きな特徴です。中学講座に登録していても、小学講座の内容にさかのぼって復習できますし、逆に高校講座の内容を先取りすることも可能です。
月額料金と他の学習サービスとの比較
スタディサプリの料金は、他の学習サービスと比較しても非常にリーズナブルです。
ベーシックコースの料金は月額2,178円(税込)で、12か月一括払いの場合は21,780円(月あたり1,815円)になります。この金額で、すべての学年・すべての教科の授業動画が見放題です。テキストは無料でダウンロードできるほか、冊子版を購入する場合は1冊1,320円です。
個別指導コース(中学講座のみ)は月額10,780円で、ベーシックコースの内容に加えて、担当コーチによる個別指導や学習プランの作成、定期テスト対策などのサポートが受けられます。
他の学習サービスと比較してみましょう。個別指導塾は月額2万円から5万円程度、家庭教師は1時間3,000円から8,000円程度が相場です。週1回2時間の家庭教師をつけると、月額24,000円から64,000円かかる計算になります。
進研ゼミやZ会といった通信教育も人気がありますが、これらは月額7,000円から10,000円程度です。スタディサプリと比べると3倍から5倍の料金になります。
もちろん、それぞれのサービスには独自の強みがあります。個別指導塾や家庭教師は、お子さんの理解度に合わせてリアルタイムで指導してくれる良さがあります。通信教育は、添削指導や教材の質の高さが魅力です。
ただ、コストパフォーマンスという点では、スタディサプリは圧倒的です。月額2,000円程度で、小学校から高校までの全内容を学べるサービスは他にありません。特に不登校で複数の学年をさかのぼって学習したい場合、この価格設定は大きな助けになります。
無料体験期間の活用方法と注意点
スタディサプリには14日間の無料体験期間が用意されています。この期間を上手に活用することで、お子さんに合っているかどうかをしっかり見極められます。
無料体験期間中は、有料会員と同じようにすべての機能を利用できます。全学年・全教科の授業動画が見放題ですし、テキストのダウンロードも自由です。
無料体験を始める際のポイントをいくつか紹介します。
まず、お子さんと一緒に複数の講師の授業を視聴してみましょう。同じ科目でも、講師によって教え方や雰囲気が異なります。お子さんが「この先生の説明は分かりやすい」と感じる講師を見つけることが、継続のカギになります。
次に、つまずいている単元を重点的に視聴してみてください。例えば数学の方程式が苦手なら、その単元の授業を最初から最後まで見てみましょう。理解できるかどうか、授業の進め方が合っているかどうかを確認できます。
また、お子さんの集中力が続くかどうかもチェックしましょう。15分の授業を最後まで見られるか、複数の授業を連続して視聴できるかなど、実際の学習リズムをシミュレーションしてみてください。
注意点もあります。無料体験期間は登録日から14日間なので、期間が終了すると自動的に有料会員に移行します。継続しない場合は、期間内に必ず解約手続きをしましょう。解約はウェブサイトから簡単にできます。
また、無料体験中でもクレジットカード情報の登録が必要です。これは自動更新のための手続きなので、解約すれば料金は一切かかりません。
途中解約や休止はできる?柔軟な利用システム
スタディサプリは、利用者の都合に合わせた柔軟な運用ができるのも魅力です。
解約はいつでも可能です。月額払いの場合、解約手続きをした月の末日まで利用でき、翌月からは料金が発生しません。12か月一括払いの場合も、途中解約して残りの期間分の返金を受けることができます。
解約手続きはウェブサイトのマイページから数分で完了します。電話で引き止められることもありませんし、複雑な手続きも必要ありません。この手軽さも、気軽に始められる理由の一つです。
また、利用停止という仕組みもあります。これは解約とは異なり、アカウントや学習履歴を残したまま、一時的に利用を停止するものです。例えば夏休みだけ利用して、その後は停止するといった使い方もできます。
お子さんの体調や気持ちの変化に応じて、柔軟に利用できるのは不登校家庭にとって大きなメリットです。「今月は調子が良くないから休もう」「来月からまた再開しよう」といった使い方ができます。
長期的に利用しない場合でも、アカウントを残しておけば、過去の学習履歴やお気に入りの授業をいつでも確認できます。数か月後に再開する際も、スムーズに学習を再開できます。
不登校の子どもに効果的なスタディサプリの使い方
せっかくスタディサプリを始めるなら、お子さんの状況に合わせた効果的な使い方をしたいものです。ここでは、不登校のお子さんが学力を取り戻し、自信をつけていくための具体的な活用方法を紹介します。
学年をさかのぼって学習できる強み
スタディサプリの最大の強みは、学年に縛られずに学習できる点です。この機能を活用することで、つまずいた地点までさかのぼって、確実に理解を積み上げていくことができます。
例えば、中学2年生のお子さんが数学の一次関数でつまずいているとします。一次関数を理解するには、中学1年生で習う比例・反比例の理解が必要です。さらにその前提として、小学校の割合や比の概念も重要です。
従来の学習方法では、「今は中学2年生だから、中2の内容を勉強しなくては」というプレッシャーがありました。しかしスタディサプリなら、小学6年生の割合の単元から順番に学び直すことができます。
実際の学び直しの手順を紹介します。まず、お子さんがどこでつまずいているかを一緒に確認しましょう。問題集を解いてみて、分からなかった単元を洗い出します。
次に、その単元の前提知識を確認します。多くの場合、つまずきの原因はもっと前の学年にあります。スタディサプリの授業動画の中で、講師が「これは○年生で習った内容ですが」と言及する部分があれば、その学年までさかのぼります。
そして、つまずいた地点から順番に学習していきます。理解できたら次の単元へ、分からなければもう一度同じ授業を見る。このサイクルを繰り返すことで、確実に理解を積み上げていけます。
英語も同様です。中学3年生で現在完了形が分からない場合、中学1年生のbe動詞や一般動詞の過去形までさかのぼる必要があるかもしれません。スタディサプリなら、そうした学び直しが気軽にできます。
学年をさかのぼることに抵抗を感じるお子さんもいるかもしれません。そんな時は、「今の自分に必要な勉強をしているんだよ」「分かるところから始めるのが一番の近道だよ」と声をかけてあげてください。
1回15分の動画授業が集中力を保つ秘訣
スタディサプリの授業動画は、1回約15分という短さが特徴です。この長さが、不登校のお子さんの学習継続に大きく貢献しています。
不登校のお子さんの中には、長時間の学習に集中できない場合があります。学校の授業は1コマ45分から50分ですが、これは体調や気持ちが不安定な時には長すぎることもあります。
15分という時間は、集中力が途切れる前に終わる長さです。「あと少し見たい」と思うくらいで終わるので、次の授業への意欲にもつながります。逆に長すぎる授業は、途中で集中力が切れてしまい、内容が頭に入りません。
また、15分ならスキマ時間でも学習できます。朝起きてから朝食までの時間、昼食後の休憩時間、夕食前の少しの時間など、ちょっとした空き時間に1本見ることができます。
学習習慣をつける第一歩として、「1日1本の授業を見る」という目標設定がおすすめです。15分なら毎日続けられそうな気がしませんか。小さな成功体験を積み重ねることで、お子さんの自己肯定感も高まっていきます。
慣れてきたら、徐々に本数を増やしていきましょう。「今日は調子がいいから2本見よう」「この単元は面白いから続けて3本見よう」というように、お子さんのペースで無理なく増やしていけます。
また、15分という長さは復習にも最適です。「あの単元、もう一度確認したいな」と思った時に、気軽に見直せる長さです。1時間の授業だと見直すのにも時間がかかりますが、15分なら手軽に復習できます。
倍速再生機能を使えば、さらに効率的に学習できます。1.5倍速や2倍速で視聴すれば、15分の授業を10分や7分程度で見られます。復習の際や、すでに理解している部分を確認する時に便利です。
親子で学習計画を立てる具体的なステップ
スタディサプリを効果的に使うには、学習計画を立てることが重要です。ただし、保護者が一方的に計画を立てるのではなく、お子さんと一緒に話し合いながら決めていくことがポイントです。
まず、現状を確認しましょう。お子さんが今、どの教科のどの単元まで理解できているか、何が苦手かを一緒にチェックします。学校から配布されている教科書や問題集を見ながら、「ここまでは分かる」「ここから分からない」という境目を見つけます。
次に、目標を設定します。「3か月後には中学1年生の数学をすべて理解する」「次の学年に上がるまでに、英語の基礎を固める」など、具体的な目標を立てましょう。ただし、あまりに高い目標は挫折のもとです。達成可能な小さな目標から始めるのがコツです。
そして、1週間の学習スケジュールを作ります。月曜日は数学を2本、火曜日は英語を2本、水曜日は理科を1本と国語を1本、というように、曜日ごとに学習する教科と本数を決めます。
スケジュールを立てる際の注意点がいくつかあります。まず、無理のない計画にすることです。最初から「毎日5本の授業を見る」といった計画は、負担が大きすぎて続きません。「1日1本から2本」くらいから始めて、慣れてきたら増やしていきましょう。
また、休みの日も設定しましょう。毎日必ず勉強するというルールは、かえってプレッシャーになります。「土曜日は自由時間」「日曜日は気が向いたら見る」というように、ゆとりを持たせた計画の方が長続きします。
計画は柔軟に変更していいことも、お子さんに伝えておきましょう。「今週は体調が悪かったから、来週はゆっくりペースで」「この単元は思ったより難しいから、時間をかけて取り組もう」というように、状況に応じて調整します。
学習の記録をつけるのもおすすめです。カレンダーや手帳に、見た授業の内容を書き込んでいきます。視覚的に学習の積み重ねが分かると、お子さんのモチベーション維持につながります。
つまずきやすい単元とスタディサプリでの克服法
どの教科にも、多くのお子さんがつまずきやすい単元があります。ここでは、代表的なつまずきポイントと、スタディサプリでの克服方法を紹介します。
数学でつまずきやすいのは、まず小学校の分数の計算です。特に分数の割り算「なぜひっくり返してかけるのか」が理解できないお子さんが多いです。スタディサプリの小学講座では、図を使って視覚的に説明してくれるので、理屈から理解できます。
中学数学では、方程式の文章題でつまずくお子さんが多いです。「xをどう置けばいいか分からない」という悩みをよく聞きます。山内恵介先生や堺義明先生の授業では、文章題の解き方のパターンを体系的に教えてくれます。
高校数学では、三角関数や微分積分が難関です。これらは概念の理解が重要ですが、学校の授業だけでは掴みにくいことがあります。スタディサプリでは、図やグラフを豊富に使った説明で、視覚的に理解を深められます。
英語では、中学1年生のbe動詞と一般動詞の区別が最初の関門です。ここを曖昧にすると、その後すべての文法が混乱します。関正生先生の授業では、「be動詞はイコールの関係」という分かりやすい説明で、この区別を明確にしてくれます。
中学2年生の不定詞と動名詞も難しい単元です。「to+動詞の原形」と「動詞のing形」の使い分けが分からないお子さんが多いです。スタディサプリでは、丸暗記ではなく、意味の違いから理解する方法を教えてくれます。
高校英語では、仮定法や関係詞が難関です。これらは文の構造を正しく把握する力が必要ですが、関先生の授業では、英語の語順のルールから丁寧に説明してくれます。
理科では、中学理科の化学変化が苦手なお子さんが多いです。化学式や化学反応式の意味が分からないまま、暗記しようとして挫折するパターンです。スタディサプリでは、原子や分子の動きをアニメーションで見せてくれるので、視覚的に理解できます。
高校化学のモル計算も難関です。「モルって何?」という根本的な疑問を解決しないまま進むと、すべての計算問題が解けなくなります。坂田薫先生の授業では、モルの概念を日常生活の例を使って分かりやすく説明してくれます。
つまずいた単元に出会ったら、無理に先に進まないことが大切です。その単元の授業を繰り返し見て、問題集で演習を重ねて、確実に理解してから次に進みましょう。スタディサプリなら、何度見ても追加料金はかかりません。
スタディサプリで学べる科目と人気講師の特徴
スタディサプリには、小学校から高校まで、すべての主要科目の授業が揃っています。そして、それぞれの科目を担当するのは、予備校や大手塾で実績を積んできた一流講師たちです。ここでは、各講座の内容と、特に人気の高い講師について紹介します。
小学講座・中学講座・高校講座の科目ラインナップ
小学講座では、小学4年生から6年生を対象に、国語・算数・理科・社会の4教科を学べます。
算数では、小数・分数の計算、図形の面積や体積、割合や比、速さといった、つまずきやすい単元を重点的に扱っています。特に尾崎正彦先生の授業は、図を使った説明が分かりやすいと評判です。
国語では、漢字や語彙はもちろん、読解問題の解き方も学べます。説明文と物語文それぞれの読み方、記述問題の答え方など、中学受験にも対応できる力が身につきます。
理科と社会では、教科書に沿った内容を、実験動画や図解を使って分かりやすく説明しています。暗記だけでなく、「なぜそうなるのか」という理屈から理解できる授業です。
中学講座では、中学1年生から3年生の国語・数学・英語・理科・社会の5教科すべてに対応しています。
数学は、基礎レベルと応用レベルに分かれており、お子さんの理解度に合わせて選べます。正負の数、文字式、方程式、関数、図形、確率など、中学数学のすべての分野をカバーしています。
英語も基礎と応用に分かれており、文法と読解の両面から力をつけられます。教科書準拠の内容なので、定期テスト対策にも活用できます。
理科は、物理、化学、生物、地学の4分野すべてを学習できます。実験の様子を動画で見られるので、学校で実験ができていないお子さんにも理解しやすい内容です。
社会は、地理、歴史、公民の3分野に対応しています。地図や年表、グラフなどを豊富に使った授業で、暗記に頼らず理解を深められます。
高校講座・大学受験講座では、高校1年生から3年生、そして大学受験を目指す学生向けに、より専門的な内容を学べます。
数学は、数学I・A、数学II・B、数学IIIに分かれており、さらにスタンダードレベルとハイレベル、トップレベルに細分化されています。志望大学のレベルに合わせて選択できます。
英語は、英文法、英文読解、英作文、リスニングなど、技能別に学習できます。共通テスト対策講座や、早稲田大学、慶應義塾大学、東京大学、京都大学など、難関大学別の対策講座も用意されています。
理科は、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物に対応しています。例えば物理では、力学、熱力学、波動、電磁気、原子といった分野を詳しく学べます。
社会は、日本史、世界史、地理、政治経済、倫理などの科目があります。共通テスト対策から、国公立大学や私立大学の二次試験対策まで幅広く対応しています。
関正生先生の英語授業など評判の高い講師陣
スタディサプリの大きな魅力の一つが、実力派講師陣です。ここでは、特に人気の高い講師を紹介します。
関正生先生(英語)は、スタディサプリを代表する講師の一人です。「丸暗記英語からの脱却」をテーマに、英語の本質を理解させる授業を展開しています。
関先生の授業の特徴は、文法の「なぜ」を徹底的に説明することです。例えば、「なぜ不定詞はtoを使うのか」「なぜ現在完了形にはhaveが必要なのか」といった疑問に、歴史的な背景や言語学的な理由から答えてくれます。
「英語は暗記科目ではない。理解する科目だ」という関先生の言葉に、多くの学習者が救われています。丸暗記で挫折したお子さんでも、関先生の授業なら英語が分かるようになったという声がたくさん聞かれます。
山内恵介先生(数学)は、中学数学を担当する人気講師です。「数学の本質を理解させる」ことを重視した授業で、多くの生徒から支持されています。
山内先生の授業は、公式の丸暗記ではなく、「なぜその公式が成り立つのか」を丁寧に説明してくれます。また、問題を解く際の思考プロセスを言語化してくれるので、自分で考える力が身につきます。
堺義明先生(数学)も、高校数学で人気の講師です。特に難関大学を目指す学生向けのハイレベル・トップレベル講座で、深い理解を促す授業を提供しています。
堺先生の授業は、一つの問題を多角的に解く方法を示してくれます。「この問題は、こういう見方もできる」「別の解法だとこうなる」というように、数学的な思考力を養える内容です。
坂田薫先生(化学)は、「日本一分かりやすい化学」と評される講師です。特に化学が苦手な学生に人気があります。
坂田先生の授業の魅力は、難しい化学の概念を日常生活の例に置き換えて説明してくれることです。例えば、酸化還元反応を「電子の奪い合い」として説明したり、平衡状態を「シーソー」にたとえたりと、イメージしやすい授業が特徴です。
伊藤賀一先生(社会)は、「社会科を暗記科目にしない」授業で知られています。日本史、政治経済、倫理など、複数の科目を担当しています。
伊藤先生の授業は、とにかく面白いと評判です。歴史的な出来事の背景や、政治・経済の仕組みを、ストーリーとして語ってくれるので、自然と頭に入ってきます。「社会が苦手だったけど、伊藤先生の授業で好きになった」という声も多いです。
柳生好之先生(国語)は、現代文の読解法を体系的に教えてくれる講師です。「なんとなく」ではなく、論理的に文章を読む方法を学べます。
柳生先生の授業では、文章の構造を図解しながら説明してくれるので、筆者の主張や論理展開が明確に分かります。記述問題の答え方も、採点者が求めるポイントを押さえた解答の作り方を教えてくれます。
これらの講師は、いずれも予備校や大手塾で長年教鞭をとってきた実績があります。その経験とノウハウが詰まった授業を、月額2,000円程度で受けられるのは、スタディサプリならではの魅力です。
理解しやすいと評判の数学・理科の授業内容
数学と理科は、多くのお子さんが苦手意識を持つ科目です。しかし、スタディサプリの授業は、「分かりやすい」という評価を多く受けています。その理由を見ていきましょう。
数学の授業では、まず図やグラフを豊富に使うことが特徴です。例えば、関数の授業では、式だけでなく必ずグラフを描いて視覚的に理解できるようにしています。図形の問題でも、補助線の引き方や、図形の性質を色分けして説明してくれます。
また、具体例から入る授業スタイルも好評です。いきなり公式や定理を示すのではなく、「こういう問題があったとき、どう考えるか」という具体例から始めます。そして、その考え方を一般化して公式につなげていくので、公式の意味が理解できます。
さらに、つまずきポイントを先回りして説明してくれます。「ここで多くの人が間違えるのは」「ここでよく分からなくなるのは」と、生徒がつまずきやすい箇所を事前に指摘し、丁寧に解説してくれます。
計算過程も省略せず、一つひとつのステップを示してくれます。「この式変形は、こういう理由で」「ここで符号が変わるのは、こういう決まりがあるから」と、計算の背景まで説明してくれるので、なぜそうなるのかが分かります。
理科の授業では、実験動画が大きな魅力です。化学の反応や物理の実験など、実際に目で見ることで理解が深まります。特に不登校で学校の実験に参加できていないお子さんにとって、これは貴重な学習機会になります。
また、アニメーションを使った説明も効果的です。例えば、原子や分子の動きを、アニメーションで視覚化してくれます。目に見えないミクロの世界を、目で見て理解できるので、抽象的な概念も掴みやすくなります。
理科でも、日常生活との関連を示してくれます。「この現象は、実は日常のこんなところで起きている」「身の回りのこの製品は、この原理を使っている」という説明があると、理科が身近に感じられます。
物理の力学では、ボールの運動や斜面を転がる物体など、身近な現象から説明します。化学の酸化還元では、鉄がさびる現象や、電池の仕組みなど、生活に関わる例を示してくれます。
生物では、図解が充実しています。細胞の構造や、体の仕組みなど、複雑な内容も図を見ながら理解できます。特に、カラーで色分けされた図は、教科書の白黒の図よりも分かりやすいと好評です。
これらの工夫によって、「数学や理科が苦手だった」というお子さんでも、スタディサプリの授業なら理解できるケースが多いのです。
実際の活用事例と保護者の体験談
スタディサプリを使って学習を続けているお子さんと保護者の方々から、たくさんの体験談が寄せられています。ここでは、実際の活用事例を通じて、スタディサプリがどのように役立っているかを見ていきましょう。
不登校から高校受験に成功したケース
中学2年生の秋から不登校になったAさん(仮名)のケースを紹介します。
Aさんは、人間関係のトラブルがきっかけで学校に行けなくなりました。最初の数か月は、勉強どころではない状態でした。しかし、高校受験が近づいてくると、お母さんもAさん自身も焦りを感じ始めました。
そこで始めたのがスタディサプリでした。最初は1日1本、15分の授業を見ることから始めました。学校に行っていない罪悪感があったAさんにとって、「勉強している」という事実が、少しずつ自信につながっていきました。
Aさんは特に数学が苦手だったため、中学1年生の文字式からやり直しました。学年をさかのぼることに抵抗はありましたが、山内先生の授業が分かりやすく、「もう一度頑張ってみよう」という気持ちになれたそうです。
3か月後には、1日3本から4本の授業を見るようになり、中学2年生の内容まで追いついてきました。そして中学3年生になると、受験を意識した学習に切り替え、過去問演習とスタディサプリの応用レベル講座を組み合わせて勉強しました。
結果として、Aさんは第一志望の公立高校に合格しました。お母さんは「学校に行けなくても、スタディサプリのおかげで学力を維持できました。何より、子どもが自分のペースで学べたことが良かった」と話しています。
Aさん自身も、「自分で勉強を進められたことで、自信がついた。高校では、また頑張りたい」と前向きな気持ちになれたそうです。
学習習慣がついて自信を取り戻した事例
小学5年生から不登校になったBさん(仮名)のケースです。
Bさんは、学習面での遅れが大きく、特に算数に苦手意識を持っていました。お母さんが教えようとしても、親子でぶつかってしまい、勉強自体が嫌いになっていました。
スタディサプリを始めた当初、Bさんは「どうせ自分には無理」という気持ちでいっぱいでした。しかし、尾崎先生の小学4年生のわり算の授業を見て、「分かった!」という感覚を久しぶりに味わいました。
それからBさんは、毎朝起きたら必ず1本の授業を見るという習慣を始めました。短い授業なので負担にならず、「見終わった」という達成感が得られました。お母さんは、授業を見終わるたびに「頑張ったね」と声をかけ、Bさんのノートにシールを貼っていきました。
6か月後、Bさんのノートはシールでいっぱいになりました。算数も、小学5年生の内容まで追いつくことができました。お母さんは「学習習慣がついたことが何より嬉しい。勉強が嫌いだった子が、自分から進んで学ぶようになった」と喜んでいます。
Bさん自身も、「前は算数が大嫌いだったけど、今は少し好きになってきた。できる問題が増えると嬉しい」と話しています。
この事例から分かるのは、小さな成功体験の積み重ねが重要だということです。スタディサプリの15分という短い授業は、毎日の成功体験を作りやすく、それが自信につながっていきます。
スタディサプリと併用すると効果的な学習法
スタディサプリだけでも十分効果的ですが、他の学習方法と組み合わせることで、さらに学習効果を高められます。
問題集との併用は、最も基本的な組み合わせです。スタディサプリで授業を見た後、市販の問題集や学校の問題集で演習することで、理解を定着させられます。おすすめは、教科書準拠の問題集や、基礎固めに定評のある問題集です。例えば、数学なら「チャート式」や「数研出版の教科書傍用問題集」、英語なら「英文法レベル別問題集」などが効果的です。
オンライン家庭教師との併用も効果的です。スタディサプリで基礎知識をインプットし、分からないところをオンライン家庭教師に質問するという使い方です。家庭教師を週1回程度に抑えることで、費用も節約できます。
学習アプリとの組み合わせもおすすめです。例えば、英単語アプリの「mikan」や「Quizlet」で語彙を増やしながら、スタディサプリで文法や読解を学ぶという方法です。漢字アプリと国語の併用も効果的です。
図書館の活用も忘れてはいけません。スタディサプリで興味を持った分野について、図書館で関連本を借りて読むことで、知識が広がります。理科の実験や歴史の出来事など、授業で扱った内容を深掘りできます。
また、YouTubeの教育チャンネルとの併用も有効です。例えば「ヨビノリたくみ」さんの数学・物理チャンネルや、「とある男が授業をしてみた」などは、スタディサプリと同じ内容を別の角度から説明してくれます。複数の説明を聞くことで、理解が深まります。
定期的な模試の受験も大切です。スタディサプリで勉強した成果を、模試で確認することで、自分の実力を客観的に把握できます。不登校でも、自宅で受験できる模試や、会場受験が難しければオンライン模試もあります。
これらの学習法を組み合わせる際は、お子さんに負担をかけすぎないよう注意しましょう。まずはスタディサプリを中心に学習習慣を確立してから、徐々に他の方法を取り入れていくのがおすすめです。
スタディサプリを始める前の準備と登録手順
スタディサプリを実際に始めるには、いくつかの準備が必要です。また、登録手順を事前に理解しておくと、スムーズに学習を開始できます。ここでは、必要な準備から実際の登録まで、具体的な手順を説明します。
必要な機材とインターネット環境の確認
スタディサプリを利用するには、インターネットに接続できる機器が必要です。以下の機器で利用できます。
パソコン(Windows、Mac)、タブレット(iPad、Android)、スマートフォン(iPhone、Android)のいずれかがあれば大丈夫です。画面の大きさを考えると、タブレットやパソコンがおすすめですが、スマートフォンでも問題なく視聴できます。
インターネット環境については、動画をスムーズに視聴するために、ある程度の通信速度が必要です。目安として、下り速度が5Mbps以上あれば快適に視聴できます。Wi-Fi環境があれば理想的ですが、スマートフォンのモバイルデータ通信でも視聴可能です。
ただし、モバイルデータ通信で視聴する場合は、データ容量に注意が必要です。15分の動画で約100MBから200MB程度のデータを消費します。1日3本視聴すると、月に10GB以上使うことになるため、データ容量の大きいプランに加入しているか確認しましょう。
動画をダウンロードして、オフラインで視聴することもできます。専用アプリをインストールすれば、Wi-Fi環境でダウンロードしておき、外出先などでオフライン視聴が可能です。これなら、モバイルデータ容量を節約できます。
推奨ブラウザは、Google Chrome、Safari、Microsoft Edgeなどです。古いバージョンのブラウザだと、正常に動作しない場合があるので、最新版にアップデートしておきましょう。
また、音声をしっかり聞ける環境も大切です。イヤホンやヘッドホンを使えば、講師の説明を集中して聞けます。家族が近くにいても、イヤホンを使えば周りを気にせず学習できます。
必要に応じて、メモを取るための道具も準備しましょう。授業を見ながらノートを取ることで、理解が深まります。タブレットの場合は、デジタルノートアプリを使うのも便利です。
会員登録から初回ログインまでの流れ
スタディサプリの会員登録は、以下の手順で進めます。
まず、スタディサプリの公式サイトにアクセスします。トップページに「14日間無料体験」や「会員登録」のボタンがあるので、クリックします。
次に、コースを選択します。小学講座、中学講座、高校講座・大学受験講座の中から、お子さんに合ったコースを選びましょう。迷った場合は、お子さんの現在の学年に対応するコースを選べば大丈夫です。
その後、メールアドレスとパスワードを登録します。このメールアドレスとパスワードが、今後のログインに必要になるので、忘れないようにメモしておきましょう。保護者の方のメールアドレスを使うことをおすすめします。
次に、支払い方法を選択します。クレジットカード決済、キャリア決済(docomo、au、SoftBank)、コンビニ決済などから選べます。14日間の無料体験を利用する場合も、支払い方法の登録は必要です。
個別指導コースを選ぶ場合は、お子さんの情報(学年、氏名、志望校など)も入力します。ベーシックコースの場合は、最低限の情報だけで登録できます。
登録が完了すると、確認メールが届きます。メールに記載されたURLをクリックして、メールアドレスを認証しましょう。
認証が終われば、すぐにログインできます。登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインすると、マイページが表示されます。
初回ログイン後は、プロフィール設定をします。お子さんの学年や、学習したい科目などを設定しましょう。これにより、おすすめの授業が表示されやすくなります。
スマートフォンやタブレットで利用する場合は、専用アプリをダウンロードするのがおすすめです。App StoreまたはGoogle Playで「スタディサプリ」を検索してインストールし、登録したメールアドレスとパスワードでログインします。
子どもが使いやすい設定のコツ
お子さんが一人でもスタディサプリを使いこなせるよう、いくつかの設定をしておくとよいでしょう。
まず、ホーム画面のカスタマイズです。よく見る授業や、今学習している単元をお気に入りに登録しておくと、すぐにアクセスできます。毎回検索する手間が省けるので、学習開始のハードルが下がります。
動画の再生速度も、お子さんに合わせて調整しましょう。0.75倍速、1倍速、1.25倍速、1.5倍速、2倍速から選べます。最初は通常速度で視聴し、復習の際は1.5倍速で見るといった使い分けもできます。
字幕表示の設定もおすすめです。講師の話している内容が字幕で表示されるので、聞き取りにくい部分があっても理解できます。特に集中しにくいときは、字幕があると内容を追いやすくなります。
学習記録の確認方法も、お子さんに教えておきましょう。マイページで、これまで視聴した授業や学習時間が確認できます。自分の頑張りが視覚化されると、モチベーション維持につながります。
通知設定も活用できます。毎日決まった時間に「学習を始めませんか」という通知が来るように設定すれば、学習習慣の定着に役立ちます。ただし、通知がストレスになる場合は、オフにしても構いません。
タブレットやスマートフォンを使う場合は、ダウンロード機能の使い方も教えておきましょう。Wi-Fi環境で動画をダウンロードしておけば、外出先でもデータ容量を気にせず視聴できます。
学習開始前に親子で話し合っておきたいこと
スタディサプリを始める前に、お子さんと一緒にいくつかのことを話し合っておくと、スムーズに学習を進められます。
まず、学習の目標を一緒に考えましょう。「3か月後には中1の数学を終わらせる」「次の模試で偏差値を5上げる」「毎日1本の授業を必ず見る」など、具体的な目標を設定します。ただし、達成可能な目標にすることが大切です。
次に、1日の学習時間を決めます。「毎日朝食後に30分」「夕食前に1時間」など、生活リズムに合わせて設定しましょう。最初は無理のない時間から始めて、慣れてきたら徐々に増やしていくのがおすすめです。
保護者の関わり方も話し合っておきましょう。「毎日一緒に授業を見る」「週に1回、進捗を確認する」「基本的に子どもに任せて、困ったときだけ相談に乗る」など、各家庭に合ったスタイルを見つけます。
うまくいかないときの対処法も事前に決めておくとよいでしょう。「授業が分からないときは、もう一度見直す」「それでも分からなければ、保護者に相談する」「どうしても集中できない日は、無理せず休む」など、ルールを作っておきます。
また、ご褒美の設定も効果的です。「1週間続けたら好きなおやつを買う」「1か月頑張ったら欲しかった本を買う」など、お子さんが楽しみにできる目標を設定しましょう。ただし、ご褒美に頼りすぎないよう、バランスが大切です。
最後に、親子関係を悪化させないためのルールも重要です。勉強のことで叱りすぎない、できたことを認める、比較しない、といった基本的なことを、保護者自身が意識しておきましょう。
これらの準備と話し合いを経てスタディサプリを始めることで、お子さんも保護者も安心して学習に取り組めます。
よくある質問と不登校家庭へのアドバイス
スタディサプリの利用を検討している保護者の方から、よく寄せられる質問があります。ここでは、特に不登校家庭に関連する質問と、学習を続けるためのアドバイスをまとめました。
出席扱いになる?スタディサプリと学校の関係
不登校のお子さんを持つ保護者の方から、「スタディサプリで勉強したら、出席扱いになりますか」という質問をよく受けます。
文部科学省の通知により、一定の条件を満たせば、自宅でのICT等を活用した学習を出席扱いにすることが可能です。ただし、スタディサプリを使っているだけで自動的に出席扱いになるわけではありません。
出席扱いにするには、以下の条件を満たす必要があります。
まず、保護者と学校の連携が必要です。保護者が学校に申し出て、学校側が認めることが前提となります。勝手に自宅学習を進めても、出席扱いにはなりません。
次に、計画的な学習が求められます。ただ動画を見るだけでなく、学習計画を立て、記録を残し、定期的に学校に報告する必要があります。学習記録表などを作成し、何をどれだけ学習したかを明確にしましょう。
また、対面での指導も必要とされています。週に1回程度、スクールカウンセラーや担任の先生と面談したり、教育支援センター(適応指導教室)に通ったりすることが求められる場合があります。
さらに、学校側の判断が重要です。出席扱いにするかどうかは、最終的に校長の判断になります。学校によって対応が異なるため、まずは担任の先生や教頭先生に相談してみましょう。
出席扱いを希望する場合の具体的な手順を紹介します。
まず、学校に相談します。「自宅でスタディサプリを使って学習しているので、出席扱いにしていただけないか」と申し出ましょう。この際、スタディサプリがどのような学習サービスかを説明するパンフレットや資料があると、学校側も理解しやすくなります。
次に、学習計画を提出します。どの科目をどのように学習するか、週に何時間程度学習するかなど、具体的な計画を立てて学校に提出します。
そして、定期的な報告を行います。週に1回または月に1回、学習記録を学校に提出します。スタディサプリの学習履歴画面を印刷したり、ノートのコピーを提出したりするとよいでしょう。
ただし、出席扱いにならなくても、スタディサプリでの学習は決して無駄ではありません。学力を維持・向上させることで、高校受験や将来の進路選択の可能性が広がります。出席日数にこだわりすぎず、まずはお子さんの学びを大切にしましょう。
続かない時の対処法とモチベーション維持のコツ
スタディサプリを始めたものの、なかなか続かないという悩みもよく聞かれます。ここでは、継続するためのコツを紹介します。
ハードルを下げることが、最も重要です。「毎日3本の授業を見る」という目標が重荷になっているなら、「1日1本でいい」「見られない日があってもいい」と、目標を下げましょう。完璧を目指すと、できなかった日に挫折感を味わい、やる気を失ってしまいます。
時間を決めるのも効果的です。「朝起きたらすぐに1本見る」「夕食前に必ず見る」など、生活の中に組み込むことで、習慣化しやすくなります。同じ時間に同じことをすると、脳が「この時間は勉強の時間」と認識するようになります。
お気に入りの講師を見つけることも、モチベーション維持につながります。「この先生の授業は面白い」「この先生の説明は分かりやすい」と感じる講師がいれば、その先生の授業から優先的に見るようにしましょう。
科目を変えてみるのもおすすめです。ずっと数学ばかりだと飽きてくるので、今日は英語、明日は理科、というように変化をつけます。好きな科目と苦手な科目を交互に学習するのもよいでしょう。
達成感を可視化することも大切です。カレンダーに学習した日をマークしたり、見た授業の数を記録したりして、頑張りを目に見える形にしましょう。数字が増えていくと、達成感を味わえます。
お子さんが「分かった!」という体験をすることも、モチベーション維持には欠かせません。そのためには、簡単すぎず難しすぎない、ちょうどいいレベルの授業を選ぶことが重要です。
また、保護者の声かけも重要です。「今日も頑張ったね」「この問題が解けるようになったんだね」と、お子さんの努力を認める言葉をかけましょう。ただし、「勉強しなさい」といった命令口調は逆効果です。
どうしても続かない場合は、一度休んでみるのも一つの方法です。数日間または1週間、スタディサプリから離れてみて、また「やってみようかな」という気持ちになったら再開すればいいのです。
スタディサプリは、いつでも解約・再開できる柔軟なサービスです。うまくいかないときは無理をせず、お子さんのペースを大切にしましょう。
スタディサプリだけで大丈夫?他のサポートとの組み合わせ
「スタディサプリだけで学力がつくのか」という質問もよく受けます。これは、お子さんの状況や目標によって答えが変わります。
基礎学力の定着が目的なら、スタディサプリだけでも十分効果があります。授業動画で理解し、付属の問題や市販の問題集で演習すれば、基礎から標準レベルまでの学力は身につきます。
ただし、難関校の受験を目指す場合は、スタディサプリに加えて、より高度な問題集や過去問演習が必要になるかもしれません。また、記述問題の添削など、個別のフィードバックが必要な場合は、家庭教師や個別指導との併用も検討しましょう。
不登校のお子さんの場合、学習面だけでなく心のケアも重要です。スタディサプリで学力をカバーしつつ、スクールカウンセラーやフリースクール、教育支援センターなどで、人との関わりや心の安定を図ることをおすすめします。
質問できる環境があると、学習効果が高まります。スタディサプリの個別指導コースでは、担当コーチに質問できますが、ベーシックコースには質問機能がありません。分からないところを質問したい場合は、オンライン家庭教師や個別指導塾との併用を検討してもよいでしょう。
また、実技教科(音楽、美術、保健体育、技術家庭)は、スタディサプリではカバーされていません。これらの教科も学びたい場合は、他の方法を考える必要があります。
友達との関わりも、成長には欠かせない要素です。スタディサプリは個別学習なので、同年代の仲間と一緒に学ぶ機会はありません。もし可能なら、フリースクールや学習塾、習い事などで、人と関わる機会を作ることも大切です。
スタディサプリは、あくまでも学習ツールの一つです。万能ではありませんが、非常に優れたツールであることは間違いありません。他のサポートと組み合わせながら、お子さんに合った学びの環境を作っていきましょう。
大切なのは、「完璧な学習環境」を目指すことではなく、「今のお子さんに必要なサポート」を見極めることです。スタディサプリをベースにしながら、お子さんの様子を見て、必要に応じて他のサポートを加えていくとよいでしょう。
不登校という状況は、決して楽なものではありません。しかし、スタディサプリのようなツールを活用することで、お子さんの学びを守り、未来への可能性を広げることができます。
焦らず、お子さんのペースを大切にしながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。スタディサプリが、そのお手伝いをしてくれるはずです。